欧州の新大型ロケット「アリアン6」、衛星の軌道投入に成功

AI要約

欧州宇宙機関(ESA)の新大型ロケット「Ariane 6」が打ち上げられ、無事に成功した。

Ariane 6は仏領ギアナのクールーから打ち上げられ、8機のキューブサットを投入した。

Ariane 6は使い捨てロケットであり、Ariane 5の後継として開発されたものである。

欧州の新大型ロケット「アリアン6」、衛星の軌道投入に成功

欧州宇宙機関(ESA)の新大型ロケット「Ariane 6」が現地時間7月9日、打ち上げられた。ロケットの打ち上げと搭載衛星の軌道投入は無事に成功した。

 仏領ギアナのクールーにある欧州宇宙港から打ち上げられたAriane 6は、8機のキューブサットを高度600kmの予定軌道に投入した。このうち2機は米航空宇宙局(NASA)の「Cubesat Radio Interferometry Experiment(CURIE)」で、太陽電波の発生源を調査する。

 「Ariane 6は宇宙への自律的なアクセス、それにともなう科学、地球観測、技術開発、商業的可能性のすべてを保証する」とESA職員は説明。ロケットが使い捨てであることについては「我々の打ち上げニーズは非常に低いので、再利用は経済的に意味をなさない」と述べている。

 Ariane 6はこれまで欧州が運用してきた大型ロケット「Ariane 5」の後継であり、2段式の使い捨てロケットだ。固体ロケットブースター(SRB)の数により2タイプが存在し、それぞれ約10.3tと21.6tを地球低軌道(LEO)に打ち上げることができる。

 第2段は大気圏再突入する予定だったが、想定通りには行かなかったことが明らかになっている。