竹内寛志氏が東京地検検事正に就任 「真相解明にこだわる」と抱負

AI要約

東京地検検事正に就任した竹内寛志氏が、真相の解明にこだわる姿勢を示し、被害者支援や犯人の理由究明に力を入れる意向を表明した。

竹内氏は過去に水戸地検検事正を務めており、19年の横浜地検事件を振り返り、地域住民の安全を守る責任を痛感している。

新たな職務に意欲を見せる竹内氏の決意が語られた記者会見で、彼の過去の経歴や価値観が紹介された。

竹内寛志氏が東京地検検事正に就任 「真相解明にこだわる」と抱負

 東京地検検事正に9日付で就任した竹内寛志氏(59)が10日、記者会見し、「適正な手続きのもとで真相の解明にこだわっていきたい」と抱負を述べた。

 竹内氏は東京都内出身で、1993年に任官。同地検特捜部副部長や甲府地検検事正などを経て、2023年1月から先月まで水戸地検検事正を務めた。

 会見では「真相の解明」という言葉を強調し、「被害者支援、被疑者の社会復帰支援のためにも、犯人を特定するだけではなく、どういう理由で犯行に至ったのかを徹底して解明したい」と意気込みを語った。

 また、これまで印象に残った事件として、横浜地検次席検事だった19年、実刑が確定した男が逃走した事件を挙げた。「多くの地域住民の安全を脅かすことになると身をもって感じた」と振り返った。(野間あり葉)