対立の火種 金建希夫人と韓東勲非常対策委員長のトーク履歴5件原文公開【独自】 韓国総選挙

AI要約

金建希夫人が送ったメッセージが与党・国民の力の全党大会で争点になっており、TV朝鮮がその原文を公開した。メッセージでは謝罪や誤解の解消を求める内容が繰り返し述べられている。

金建希夫人は自身の過失を認めつつも、非常対策委員会の意見を尊重し、謝罪の必要性を強調する姿勢を示している。

大統領との誤解や問題の解決を図るため、個人的なコミュニケーションを呼びかける場面もある。

対立の火種 金建希夫人と韓東勲非常対策委員長のトーク履歴5件原文公開【独自】 韓国総選挙

 「金建希(キム・ゴンヒ)夫人のメッセージ」問題が与党・国民の力の全党大会で最大の争点に浮上しています。一部メディアが再構成されたメッセージの内容を報道したことにより、実際の内容とその趣旨に関してさまざまな解釈や推測が出ています。これに対してTV朝鮮では「国民の知る権利」を保障するという観点から、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の配偶者・金建希夫人が今年1月、同党の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長=当時=に送ったメッセージ5件の原文を公開することにしました。一部の誤字・脱字を修正した以外は、できるだけ原文をそのまま掲載しています。

■2024年1月15日

 最近、本当にお疲れのことと存じます。大統領と私の特検(特別検事=特別検察官)問題でご不快な思いをされたようですが、私が代わりにおわびします。あまりにも長い間、政治的に利用されていて、不愉快に感じていらっしゃるからなんです。寛大なお気持ちでご理解をお願いします(泣く顔文字)。全て私が至らないから、とてつもなく至らないからですので、一度だけご理解ください。ささいなことで誤解され、大きな仕事をなさる上で少しでも不都合な事案につながるのではないかと、とても焦燥しています。私が100倍おわび申し上げます。一度だけブイ(VIPの略=尹大統領のこと)と電話でお話しなさったり、お会いしていただいたりするのはいかがでしょうか。内心、電話を待っているようですが、どうかご了承ください。

■2024年1月15日

 申し訳ありません。全てが私のせいです。私はこうした座にふさわしくなく、資格もない人間なので、このような問題が起こっているようです。申し訳ありません。

■2024年1月19日

 私の不覚でしきりに事が大きくなってしまい、申し訳ありません。私が謝罪して解決できるなら、1000回でも1万回でも謝罪したいです。ただし、その後の真摯(しんし)さの問題に責任論まで火が付いたように、争点が大きくなる可能性があるため、簡単に決定できないだけです。それでも非常対策委員会の観点から謝罪をするのが正しいとの決定を下してくだされば、そのご意向に従います。この全てについて、責任が私にあることを十分、申し訳なく存じています。大統領選挙の政局における虚偽記載問題で謝罪記者会見をした時、かえって支持率が10%落ち、今まで私がソウル大学(院)修士ではなく単に最高位課程を出たと多くの人々が認識しています。謝罪が必ずしも謝罪につながらないことが政界ではあるようです。それでも全てのことについて(韓東勲)委員長のご意見に従います。誠に申し訳ございません。

■2024年1月23日

 ここ数日、私がコメントチームを利用して委員長とその周辺に対する中傷をさせているという話を聞きました。あまりにも驚き、惨憺(さんたん)たる気持ちでした。一緒に今まで生死を分ける旅路を歩んできた同志でしたが、ほんの少し合わないからと言って相手を攻撃できるという疑いを抱かせてしまったことすら恥ずかしいです。私が全てを懸けて申し上げることができるのは、決してそんなことはなかったし、今後も決してあり得ないということです。キム・ギョンリュル会計士の極端なワーディング(話し方・表現)にあまりにも胸が痛みましたが、委員長の多様な意見というお話を聞いて理解することにしました。前に申し上げた通り、私があまりにも大きな過ちを犯したことです。私のために今まで苦痛の道を歩まれてきた方々のご苦労を無駄にしないよう願うばかりです。委員長がそれにもかかわらず「謝罪」が必要だと判断されれば、私はキッパリと決心します。心から過ちを悔やんでいます。あらためて、いろいろとおわび申し上げます。

■2024年1月25日

 大統領が過去のことで大声でお怒りになっていたので、ご気分を害されたことと存じます。大きなご決意で非常対策委員会まで引き受けてくださったのに、心外なことを言われ、どれほどお怒りのことか、十分に共感できます。全て私の過ちに起因していることなので、何も申し上げられる言葉がありません。近いうちにお二人でお食事でもして、誤解を解いていただければと思います。本当に申し訳ございません。

ハン・ソンウォン記者、キム・ハリム記者