前沢友作氏の「なりすまし詐欺広告」訴訟 メタは争う姿勢 第1回口頭弁論

AI要約

衣料品販売大手ZOZO創業者の前沢友作氏が、自身になりすました詐欺広告を掲載され、肖像権などを侵害されたとして、米IT大手メタなどに損害賠償と広告の掲載差し止めを求めた訴訟の口頭弁論が行われた。

前沢氏はインスタグラムやフェイスブック上に無断で使われた詐欺広告に対し、パブリシティー権や肖像権の侵害を主張し、損害賠償と広告の掲載差し止めを求めている。

前沢氏側はメタが広告を審査し削除義務を怠ったと主張し、被害に遭った人のために早急な判断を求めている。

前沢友作氏の「なりすまし詐欺広告」訴訟 メタは争う姿勢 第1回口頭弁論

交流サイト(SNS)で自身になりすました詐欺広告を掲載され、肖像権などを侵害されたとして、衣料品販売大手ZOZO創業者の前沢友作氏が米IT大手メタなどに損害賠償と広告の掲載差し止めを求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、東京地裁(中島基至裁判長)で開かれた。メタ側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

訴状によると、メタが運営するSNSのインスタグラムやフェイスブック(FB)上に、遅くとも昨年6月ごろから、前沢氏の名前や写真が無断で使われた詐欺広告が掲載され、名前や写真から派生する利益を独占できる「パブリシティー権」や肖像権が侵害されたと主張。前沢氏は1円の損害賠償と広告の掲載差し止めを求めている。

前沢氏側は、メタには掲載広告を審査し、問題があれば削除する義務があるにもかかわらず、それを怠り、なりすまし広告を掲載し続けたと主張している。

前沢氏の代理人、照井勝弁護士は取材に「詐欺被害に遭った人のため、できるだけ早く判断を示してほしい」と話した。