【今日は何の日:7月2日】1950年、三島由紀夫の代表作とも言われるあの小説の着想を得るきっかけとなる事件が発生 戦争を生き延びた国宝が灰塵と化す

AI要約

2017(平成29)年、小池百合子東京都知事が立ち上げた地域政党・都民ファーストの会が都議選で大躍進し、都議会第一党となる。

1883(明治16)年、太政官の方針を一般国民に周知徹底させるために官報が創刊され、現在も情報発信手段として利用されている。

1944(昭和19)年、インパール作戦が中止命令を受けて無謀な戦いとして終結し、多くの日本兵が犠牲になった。

【今日は何の日:7月2日】1950年、三島由紀夫の代表作とも言われるあの小説の着想を得るきっかけとなる事件が発生  戦争を生き延びた国宝が灰塵と化す

2017(平成29)年 小池百合子東京都知事が立ち上げた地域政党・都民ファーストの会が都議選で、公認候補50人中49人が当選する大躍進。推薦して当選した無所属6人を追加公認して55議席と都議会第一党となった。公明党などを含め小池知事を支持する勢力は、過半数の64を大きく上回る79議席となった。それまで第一党だった自民党は、過去最低の23議席と大惨敗を喫した。

1883(明治16)年 太政官(現在の政府に相当)の方針を一般国民に周知徹底させる印刷媒体として官報が創刊された。それまでは太政官日誌が同様の役割を果たしていた。官報は現在も法律、条令、条約などの公布、政府、地方公共団体などの「公告」を情報発信する手段として内閣府が発行し、インターネットでの配信もしている。

1944(昭和19)年 第2次世界大戦で最も無意味で無謀な戦いといわれたインパール作戦に、大本営から認可を得た南方軍がビルマ方面軍に中止を命じた。蒋介石率いる抗日軍への米英による軍事物資援助を阻むため、ビルマ(現ミャンマー)に近いインド東部のインパールに攻め込む作戦。英軍基地を攻撃し、「援蒋ライン」を断ち切るのが狙いだった。しかし、3000メートル級の山岳地帯を踏破するのに食糧の補給もなく、たどり着いた将兵も英軍の圧倒的な戦力に跳ね返された。参加人員10万人のうち戦死者は5万人とも7万人ともいわれる。

1950(昭和25)年 京都市上京区(現北区)の鹿苑寺舎利殿(金閣寺)が火事で焼失した。同日、夕方、同寺の見習い僧侶であり大谷大学生の林承賢が寺の裏にある山中で睡眠薬を飲み切腹してうずくまっていたところを発見され、放火容疑で逮捕された。林は懲役7年の実刑判決を受けて服役。55年に恩赦で出所したが、半年後に肺結核で死亡した。この放火事件に着想を得て、三島由紀夫が小説『金閣寺』を書いた。

1951(昭和26)年 日本が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に加盟。「戦争は人の心の中で始まるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」で始まるユネスコ憲章。このフレーズは敗戦、廃墟の中で自信を失っていた人びとの心を打ち、ユネスコ加盟を求める官民一体の運動に発展し、平和条約発効前の日本の加盟につながった。