出会い系サイトでも詐取容疑 グループメンバー26人再逮捕 「文字化け解消に費用」とうそ・警視庁

AI要約

副業の募集サイトを巡る詐欺事件で、出会い系サイトの利用者からも現金をだまし取った特殊詐欺グループメンバーの再逮捕が行われた。

加藤容疑者らは女性を装い男性に接触し、偽情報を使って現金をだまし取っていた。

グループは複数のサイトを運営し、8600人から19億1000万円以上をだまし取っており、指示役の捜索も行われている。

 副業の募集をうたうサイトを巡る詐欺事件で、出会い系サイトの利用者からも現金をだまし取ったとして、警視庁犯罪収益対策課は1日までに、詐欺容疑などで、職業不詳、加藤真詩容疑者(41)ら特殊詐欺グループメンバーの男女26人を再逮捕した。

 

 再逮捕容疑は昨年8月~今年3月、交際相手を探す女性を装い、出会い系サイトで男性(19)に接触。10回にわたり、計約50万5000円をだまし取るなどした疑い。

 同課によると、加藤容疑者らはやりとりの中で、「携帯電話が壊れた」などとうそを言い、自分たちが運営する別の出会い系サイトに誘導。連絡先を交換しようとすると「画面が文字化けして読めない」「解消するには費用がかかる」などと偽って、現金を払わせていた。

 グループは東京都豊島区に拠点を構え、昼夜交代をしながら、「打ち子」と呼ばれるメンバーに男性らとやりとりをさせていた。出会い系サイトのほか、SNSで不特定多数にメッセージを送る形で、標的を探していたという。

 加藤容疑者らは6月11日までに、副業サイトで「人生相談に乗るだけで報酬を得られる」と偽り、応募した40代の女性から現金約40万円をだまし取ったとして、詐欺容疑などで逮捕された。

 グループは、副業募集や出会い系などをうたう複数のサイトを運営し、計約8600人から19億1000万円以上をだまし取った疑いがあり、同課は他に指示役がいるとみて全容解明を進めている。