<なにわ点描>解体工事が進む「大阪マルビル」さらに低くなった円筒形の工事シート

AI要約

大阪市北区梅田にある「大阪マルビル」の解体工事が進んでいる。50年以上の歴史を持つ円筒形ビルは徐々に低くなり、再建される予定だ。

中核テナントの大阪第一ホテルが閉鎖され、周辺の飲食店も撤退。2025年の大阪・関西万博に向けて、バスターミナルとして利用され、その後新しいビルが建てられる予定。

解体作業は着々と進んでおり、工事シートに覆われた円筒形の外観は次第に姿を消している。

<なにわ点描>解体工事が進む「大阪マルビル」さらに低くなった円筒形の工事シート

 大阪市北区梅田の円筒形が特徴だった「大阪マルビル」の解体工事が進められている。灰色の工事用シートに覆われ、見る度に低くなってきているのがわかり、SNSでは「さらに低くなった」という投稿もみられた。

 大阪マルビルはホテルや飲食店などで構成される複合ビルとして1976年に竣工(しゅんこう)。高さ123.92メートルの円筒形のビルは長年の間、多くの府民らに親しまれた。

 竣工から50年近くが経過し、建物や設備の老朽化、周辺施設との競争力の低下が課題となり、大阪の新たなランドマークとなりうる施設として刷新するため、建て替えを決定。

 昨年3月31日で中核テナントだった大阪第一ホテルが営業を終了。同ビルに入居していた飲食店などの一部テナントは同年5月いっぱいで営業を終えた。解体後は、この敷地で2025年大阪・関西万博の開催中に来場者を運ぶバスのターミナルが置かれ、同万博が終わると、新しいビルが建設されるという。

 それから1年となり、当欄でも先月末にこの風景をお伝えしたが、きょう28日に訪ねてみると、あきらかに先月末よりも円筒形の高さは低くなっており、先月まで工事シートのすけた部分からうっすら見えた茶色の外壁や窓も見えなくなった。

 解体工事現場の囲いには「大阪マルビル解体工事」の作業工程表などが掲示されている。それをみると28日は「昼:高層棟7階躯体解体」「夜:低層棟3階外壁解体」などと記されていた。もうこの円筒形の名残りが見られなくなる日も近いかもしれない。