鹿児島県警不祥事相次ぎ臨時対策会合…県公安委員長「あしき風習は自ら正すべきだ」

AI要約

鹿児島県警で不祥事が相次いだことを受け、県警は対策会合を開催し、再発防止策をまとめる方針を示した。

会合では、県公安委員、県警のプロジェクトチーム、警察庁職員らが参加し、組織風土の改善に向けた原因分析と再発防止策を求められた。

今年、内部文書の漏えいや情報漏えい、盗撮事件などで複数の警察官が逮捕・起訴されており、重大な不祥事が相次いでいる。

 鹿児島県警で不祥事が相次いだことを受け、県警は26日、警察庁職員らも参加して臨時の「非違事案防止対策会合」を開いた。今後も週1回程度のペースで開催する。県警は、同庁が実施中の特別監察の結果も踏まえて7月中をめどに再発防止策をまとめる。

 会合には、県公安委員、県警の西畑知明・警務部長をトップとするプロジェクトチームのメンバー、警察庁職員ら約30人が参加した。冒頭、県公安委の増田吉彦委員長が「あしき風習や組織文化があれば、幹部職員が自ら気づき、正すべきだ」と述べ、組織風土に踏み込んだ原因の分析と再発防止策の策定を求めた。野川明輝本部長は会合に出席していない。

 同県警では今年、内部文書を漏えいしたとして前生活安全部長・本田尚志被告(60)が国家公務員法(守秘義務)違反で起訴されたほか、別の情報漏えい事件や盗撮事件などで現職警察官が3人逮捕、起訴された。