大学生殺害の男に懲役30年求刑 アルコールや睡眠導入剤大量摂取

AI要約

愛知県清須市の大学生を殺害した広島市西区の被告に対し、検察側は懲役30年を求刑した。

被告は高額の保険金をかけ、殺人計画を半年前から立てていたとされる。

被告は睡眠導入剤とアルコールを使用し、知人の大学生を殺害したとされている。

 愛知県清須市の大学生にアルコールや睡眠導入剤を大量摂取させて殺害したなどとして、殺人と詐欺の罪に問われた広島市西区、職業訓練生南波大祐被告(33)の裁判員裁判の論告求刑公判が25日、広島地裁で開かれ、検察側は懲役30年を求刑した。判決は7月2日。

 検察側は論告で「被告は自らに高額の保険金をかけ、半年前から替え玉殺人を目的とした殺害を計画していた。人命を軽視した犯行だ」と指摘した。18日の初公判で、被告は「全て黙秘する」と述べた。

 被告は21年11月、知人の大学生安藤魁人さん=当時(21)=に睡眠導入剤を摂取させた上、ホテルでアルコールを注射器で注入、窒息で殺害したとしている。