元交際相手の男に懲役30年求刑 弁護側はストーカーを否定 博多女性刺殺・福岡地裁

AI要約

福岡市博多区のJR博多駅近くで昨年1月、会社員女性が刺殺された事件で、元交際相手の寺内進被告(32)の裁判が行われ、検察側は懲役30年を求刑。

寺内被告は殺人罪は認めたが、ストーカー規制法違反罪は否認。検察側は、禁止命令を受けていたと主張。

弁護側は寺内被告が偶然通りかかり、包丁は護身用であると主張し、無罪を訴えていた。

 福岡市博多区のJR博多駅近くの路上で昨年1月、会社員女性が刺殺された事件で、殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われた元交際相手、寺内進被告(32)の裁判員裁判の公判が24日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)であり、検察側は懲役30年を求刑した。

 弁護側の最終弁論も行われ、結審する。判決は28日。

 公判で寺内被告は、殺人罪については認めたが、ストーカー規制法違反罪は否認している。

 検察側は公判で、寺内被告は女性から別れを告げられた後、同法に基づく禁止命令を受けていたと指摘した。事件直前には、女性の勤務先近くで待ち伏せして「おい」と声を掛け、170メートル以上追跡。女性が「警察で話そう」などと提案したことに激高し、持っていた包丁で少なくとも17回以上突き刺したと主張した。

 弁護側は、寺内被告は偶然、女性の職場付近を通り掛かったと反論。持っていた包丁は護身用で、待ち伏せもしていないとし、ストーカー規制法違反罪については無罪だと訴えていた。