韓国検察、演歌歌手の「飲酒運転」起訴見送り…世論反発「逃げて、さらに酒を飲めばよいのか」

AI要約

ソウル中央地検がトロット歌手キム・ホジュン氏を特定犯罪加重処罰法や道路交通法の罪で起訴。

キム・ホジュン被告は飲酒運転を否認も、衝突事故後現場を離れ、出頭を拒否した挙げ句17時間後に警察に対応。

警察はウィドマーク法を用いてアルコール濃度を推定も、検察は飲酒運転の罪を引き下げたところで世論が反発。

韓国検察、演歌歌手の「飲酒運転」起訴見送り…世論反発「逃げて、さらに酒を飲めばよいのか」

【06月24日 KOREA WAVE】ソウル中央地検は18日、トロット歌手キム・ホジュン氏(33)を特定犯罪加重処罰法(逃走致傷と危険運転致傷)や道路交通法(事故後未措置)、犯人逃避幇助の罪で起訴した。ただ、キム・ホジュン氏が時間を置いて数回にわたって酒を飲んだ点を考慮した時、「逆算だけで飲酒の数値を特定するのは困難」として飲酒運転の罪は除外した。

キム・ホジュン被告は今月9日午後11時40分ごろ、ソウル・新沙洞(シンサドン)の路上で、対向車線を走っていたタクシーに衝突する事故を起こした後、そのまま現場を離れた。その後、マネージャーが虚偽の出頭をし、運転そのもののすり替えをはかったとされる。キム・ホジュン被告が数回にわたる出頭要求に応じず、警察の調べに応じたのは、事故発生から約17時間後だった。キム・ホジュン被告は飲酒運転については否認していた。

警察は、車の運転時の体内アルコール保有量を推算する「ウィドマーク法」を適用し、事故当時の血中アルコール濃度を、免許停止レベル(0.031%)と判断した。だが検察は「キム・ホジュン被告が時間を置いて数回にわたってお酒を飲んでおり、逆算では飲酒数値を特定するのは難しい」として、飲酒運転の罪は引き下げた。

こうした検察の判断に、世論は反発している。飲酒運転で摘発されても、とにかく逃げ、酒に酔った状態の測定を困難にする目的で、酒を追加で酒を飲めばよい――という見方まで広がっている。

検察は事件の再発を防ぐためにも、追加の飲酒に対し、飲酒測定拒否と同様の処罰が必要だとの意見を提出している。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News