インド料理店を地図アプリで検索し各地で窃盗、外国人経営者の店の手薄な防犯につけ込む…「カレーが好きだった」と供述も

AI要約

奈良県内外のインド料理店から現金や物品を盗んだ31歳の男が検挙された。被害は約820万円に上り、容疑を全て認めている。

男は約110店舗で窃盗を繰り返し、外国人経営者の店に狙いを定めていた。主にインド料理店が被害に遭っており、奈良市内でも盗みを働いていた。

出店荒らしを繰り返す中で、防犯対策の手薄な店を見つけ、地図アプリで標的を選んでいた。犯行動機は「カレーが好きだった」とのこと。

 奈良県内外のインド料理店などから現金を盗んだとして、奈良県警は24日、住居不定、無職の男(31)(窃盗罪などで公判中)を窃盗容疑などで奈良区検に最終送検し、捜査を終えたと発表した。確認された被害は111件計約820万円に上った。

 発表では、男は2022年6月~昨年6月、千葉県や奈良県など8府県で、インド料理店など約110店舗のレジや金庫から、現金約730万円のほか、ナンやビールサーバーなど物品65点(約90万円相当)を盗んだ疑い。すべて容疑を認めているという。

 奈良署によると、被害の約70件がカレーやインド料理の店。県内では昨年5月、知人に会いに大阪を訪れた際、金がなくなったため、奈良市内の5店舗で、計約10万円を盗んでいた。

 男は出店荒らしを繰り返すうち、外国人経営者の店の多くで防犯対策が手薄と気づき、地図アプリで検索して狙っていた。「カレーが好きだった」とも話しているという。