「党員の意見をくみ取って」自民党本部と奈良県連が車座対話 政治資金問題受け

AI要約

自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受け、執行部が全国の地方組織や党員らから意見を聞く「政治刷新車座対話」が自民党奈良県連で行われた。

参加者からは政治資金規正法改正や党員の意見を反映する仕組み作りの要望が出され、県連幹部と党本部の関係に関する質問や意見が交わされた。

対話終了後、県連幹事長は意見の反映具合を見守る旨を述べた。

「党員の意見をくみ取って」自民党本部と奈良県連が車座対話 政治資金問題受け

自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受け、執行部が全国の地方組織や党員らから意見を聞く「政治刷新車座対話」が自民党奈良県連(奈良市)で開かれ、党本部から訪れた松山政司参議院幹事長は冒頭の挨拶で「政治資金の問題をはじめとして、国民の信頼を損なう事態を招いたことを深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

会は一般党員と県連役員向けの2部構成で行われ、計約20人が参加。対話部分は非公開で、県連によると「党員の意見をくみ取る仕組みを作ってほしい」などの要望が出たほか、政治資金規正法改正について「(領収書を)10年後に公開するのはなぜなのか」などの質問があった。

さらに、昨年の知事選で県連が推す新人候補に党本部が推薦を出さなかったことについては、県連幹部が「ちゃんと地方を見て判断してほしい」と党本部の姿勢をただす場面もあった。松山氏は「持ち帰って党本部に報告する」と説明したという。

終了後に報道陣の取材に応じた県連の井岡正徳幹事長は「意見がどれだけ反映されるか、推移を見ていきたい」と述べた。