災害派遣期間、過去最長に 自衛隊、東日本大震災超え 能登地震

AI要約

能登半島地震に伴う自衛隊の災害派遣が175日目に達し、過去最長の地震対応となっている。上下水道の復旧などに時間がかかっており、地元の要望に基づき、支援を継続する方針。

自衛隊は113万人以上の隊員を投入し、不明者捜索や給水支援などを行ってきた。現在は規模を縮小しつつも、入浴支援などの活動を続けている。

吉田圭秀統合幕僚長は撤収の見通しが立っていない状況であり、残された地域での支援を続ける姿勢を示している。

 能登半島地震に伴う自衛隊の災害派遣が23日で175日目となり、原発事故に関連した除染作業などを除く地震対応としては、東日本大震災を超えて過去最長となった。

 上下水道の復旧などに時間を要しているのが原因で、防衛省は地元の要望に基づき、今後も支援を続ける方針だ。

 自衛隊は元日の地震発生以降、延べ約113万人の隊員を投入。不明者捜索や物資搬送、給水支援などに当たった。インフラ復旧に伴い規模は縮小しているが、現在も陸自部隊約100人が石川県珠洲市で入浴支援を続けている。

 制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は20日の記者会見で、撤収の見通しは立っていないとした上で、「東日本大震災に比べ規模は小さいが、自衛隊に代わる手段がない地域が残っている。ニーズに応え、丁寧な支援を続ける」と話した。