経営破綻した納骨堂、土地・建物の強制売買決定後に利用契約…住職らが永代供養料など計200万円詐取疑い

AI要約

経営破綻を隠して納骨堂の利用料金をだまし取った札幌市の宗教法人「白鳳寺」の代表者ら3人が詐欺容疑で書類送検された。

住職らは法人の破産が決定していたにもかかわらず、利用者から約200万円を詐取し、遺骨の引き取りを要請後は音信不通になった。

現在も一部の遺骨が残されたままになっており、納骨堂の契約者ら773人が被害を受けているという。

 経営破綻を隠して納骨堂の利用料金をだまし取ったとして、札幌市東区で「御霊堂元町」を運営していた宗教法人「白鳳寺」の代表者で住職の男ら3人を北海道警が詐欺容疑で書類送検したことが6日、捜査関係者への取材で分かった。

 ほかに送検されたのは、当時の副住職と法人職員。捜査関係者によると、住職らは2022年8月、法人の経営破綻を受けて札幌地裁が前年12月に納骨堂の土地・建物の強制競売を決定していたにもかかわらず、札幌市の50歳代の女性ら2人と利用契約を結び、永代供養料など計約200万円を詐取した疑いがある。

 住職らは22年10月、納骨堂の利用者に遺骨を引き取るよう要請し、その後は音信不通となった。同市などによると、納骨堂の契約者は773人に上り、所有権を取得した不動産会社が定期的に遺骨の引き取りを呼びかけているが、現在も一部が内部に残されたままになっているという。