【エプソムC】ニシノスーベニア、おはこの調整法踏襲でキャリア3回目の重賞挑戦を”三度目の正直”に

AI要約

ニシノスーベニアが初の重賞挑戦を成功させるために意欲的に臨む。

馬の成長と調教の進化が見られ、今回の1800メートルも問題ないという前向きな見通し。

5歳の旬を迎えた馬が、「記念品」を残すためにエプソムCで闘う。

【エプソムC】ニシノスーベニア、おはこの調整法踏襲でキャリア3回目の重賞挑戦を”三度目の正直”に

◇4日 「第41回エプソムC」(G3・9日・東京・芝1800メートル)

 ニシノスーベニアが初の重賞取りに意欲満々だ。3歳時のアーリントンC以来の重賞挑戦だった前走のダービー卿CTでは勝ち馬と0秒4差の4着。キャリア3回目の重賞挑戦を”三度目の正直”としてみせる。

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 2歳戦の開幕週だった21年6月のデビューから丸3年。一歩一歩、着実に戦う術を身に付けたニシノスーベニアが、充実の5歳を迎えた。今年初戦の3勝クラスを勝ち、オープン昇級初戦で挑んだのが前走のダービー卿CT。馬のリズム重視で運び、後方から徐々にポジションを上げると、直線坂を上がってから急追。ゴール前は目を引く伸びで勝ち馬から0秒4差の4着まで迫った。キャリア2度目の重賞で見どころある戦いぶりに上原博師は「(勝ち馬と)差がない競馬だったし内容は悪くなかった」と高く評価する。

 この中間は短期放牧で充電し、ここを照準に定め、乗り込んできた。先月26日の1週前に美浦Wを単走で5F67秒2、そして1日には美浦Wで5F66秒6、ラスト1Fは一杯に追われ、11秒0と豪快に伸びた。上原博師は「好調を維持できています。この馬の力を出せる調教パターンは週末にしっかりやって当週は坂路でサラッと。これで結果を出してくれている」と、おはこの調整法を踏襲する。

 今回の課題は初めて走る1800メートル。1ハロンの距離延長について「ここのところムキになって走らず、引っ掛かるところも見せない。1ハロン延びても問題ない」と前向きな見通しを示した。

 いま、まさに旬を迎えた5歳馬。馬名のスーベニアは「記念品」の意味。自身のキャリア、そして関わる人たちの記憶に残る記念碑をこのエプソムCで打ち建てる。