輪島朝市 公費解体がようやく始まる 被災者「街づくりここから」

AI要約

能登半島地震の大規模火災で焼失した「輪島朝市」(石川県輪島市)で、建物の公費解体が始まった。

焼け跡が広がる輪島朝市で、重機が鉄骨や木材を運び出し、店舗の再建が進められている。

法務省の滅失登記により輪島朝市の解体が進めやすくなり、再建の遅れが解消される見込み。

輪島朝市 公費解体がようやく始まる 被災者「街づくりここから」

 能登半島地震の大規模火災で焼失した「輪島朝市」(石川県輪島市)で、建物の公費解体が4日、始まった。

 焼け跡が広がる輪島朝市で、重機が鉄骨や木材を運び出した。現場に来ていた飲食店経営の女性(56)は「解体はショックだけど街づくりを一から始めるしかない」と話した。店の床の一部だったれんがを集め、市内の別の場所に店を再建する際に使うという。

 公費解体には、建物の所有権を持つ全員の同意が必要で、復旧の遅れの原因となっていた。そこで法務省は5月末、輪島朝市の264棟が建物としての価値がなくなったとして「滅失登記」をし、解体を進めやすいようにした。