農相「25年までに対応策」 シャインマスカット未開花症で

AI要約

ブドウ「シャインマスカット」の開花異常(未開花症)が今年も発生していることを受け、坂本哲志農相は2025年度までに対応策を提示する方針を示した。

未開花症を巡っては農研機構が研究を進め、複数の要因が関連していると報告されている。

未開花症は生理障害で、原因は分かっていない。30県域での発生が確認されており、25年度までに対応策が示される予定。

 ブドウ「シャインマスカット」の開花異常(未開花症)が今年も発生していることを受け、坂本哲志農相は28日の閣議後会見で、2025年度までに対応策を提示する方針を示した。現状は被害を一定に軽減する対処法はあるが予防法はなく、「原因究明と対策技術の開発を進める」と強調した。

 未開花症を巡っては農研機構が主導して研究を進めている。坂本農相は「排水の悪さや土の栄養バランスなど複数の要因が関連すると報告されている」と説明。複数年の調査結果に基づき、25年度までに対応策を示すとした。

 同省の23年調査によると、過去に30県域で未開花症の発生を確認している。本紙「農家の特報班」は今年も現場で発生していると報道。坂本農相は、そうした実態を「承知している」と述べた。

 未開花症は、雌しべと雄しべを覆うキャップ状の「花冠」が外れず、果粒が正常に肥大しない生理障害。原因は分かっていない。