大型ハイテク列強時代「何年も続く」-「世紀の空売り」アイズマン氏

AI要約

ニューバーガー・バーマン・グループのスティーブ・アイズマン氏は、米大型ハイテク株の強さが続く理由について、人工知能(AI)を通じた消費者の需要増加を挙げている。

アイズマン氏は、アップルやエヌビディア、マイクロソフト、オラクルなどの企業が今後も好調であると予測しており、特にエヌビディアについては高いバリュエーションでもなお利益が増加しているため、安心していると語っている。

最後に、アイズマン氏は過去に世界の終わりを予測したことがあるが、現在はそのような予測をする根拠がないとし、特にテスラについてはファンダメンタルズの悪化がないため、投資家の関心が高い領域についてはショートすることは難しいと指摘している。

大型ハイテク列強時代「何年も続く」-「世紀の空売り」アイズマン氏

(ブルームバーグ): ニューバーガー・バーマン・グループのスティーブ・アイズマン氏は、米大型ハイテク株の際立つ強さは「何年も続く」とみている。人工知能(AI)が電子機器を通じて、消費者にとってより身近になるためだという。

2008年の金融危機より前にサブプライム住宅ローンの崩壊を予見し、「世紀の空売り」を行ったことで知られるアイズマン氏は11日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「史上最大のリフレッシュサイクル」に拍車がかかっていると発言。消費者が携帯電話やパソコンにインストールする新しいAIアプリを求め、アップグレードされた電子機器を購入するためだと説明した。

こうした需要がアップルやエヌビディア、マイクロソフト、オラクルといった企業に今後もプラスに作用するとアイズマン氏は予測。エヌビディア株はバリュエーションの高さから割高になってはいるものの、同社の利益が3倍に増えていることから心配の必要はないとも述べた。

経済は減速しているが順調であり、株を大量に空売りするようなファンダメンタルズ上の論拠はないという。「私はかつて世界の終わりを予測したことがあった。広範囲に被害が及ぶ可能性があった」とアイズマン氏。「再び同じような予測をするつもりはないし、そのようなことが起きると示すデータもない」と述べた。

テスラについては、ファンダメンタルズが悪化しているときはショートにすることはあるものの、投資家の関心が自動運転タクシーとAIでの野心に集まっているため、それは不可能だと述べた。顧客のために空売りすることはないが、自分の取引としてそうすることはまれにあると続けた。

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原題:‘Big Short’ Investor Steve Eisman Says You Have to Own Big Tech(抜粋)

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