ニュースワード「5点の衣類」

AI要約

1967年8月、袴田巌さんの衣類が工場内のみそタンクから見つかった事件の関連で、犯人の服が発見され有罪判決が下された。

再審請求で捜査機関の隠匿の可能性が指摘され、再現実験で血痕の赤みが消失することが示され再審開始が決定された。

事件から約1年2カ月後の出来事を通じて、袴田巌事件の謎が少しずつ明らかになっている。

 5点の衣類 みそ製造会社専務一家4人が殺害された事件から約1年2カ月後の1967年8月、工場内のみそタンクから、麻袋に入って見つかった半袖シャツやステテコ、ズボンなど。確定判決は、犯人が犯行時に着ていたとした上で、発見されたズボンの共切れが実家から押収されたことなどから、袴田巌さんのものと認定。有罪判決の主要な根拠となった。

 一方、第2次再審請求差し戻し審で東京高裁は昨年3月、「捜査機関による隠匿の可能性が極めて高い」と言及。再現実験の結果、「1年以上みそ漬けされた血痕の赤みは消失する」とした弁護側主張を認め、再審開始を決定した。