スコールが降る!円山動物園に新オランウータン舎 ボルネオの森再現

AI要約

新しいオランウータン舎が円山動物園にオープンし、ボルネオ島の森を再現した施設で、オランウータンたちが自然の中で生き生きと暮らしている。

施設は古くなった施設の代わりに建設され、広く、高い空間で木の上での生活が可能になっている。

一般公開が始まったレンボーと令斗の姿からは、新しい環境での楽しみや喜びが伝わってくる。

スコールが降る!円山動物園に新オランウータン舎 ボルネオの森再現

 一歩足を踏み入れると、そこはまるで東南アジア・ボルネオ島の森! 熱帯性植物が生い茂り、湿度はムンムン。1日に3~4回、「スコール」まで降る。オランウータンたちはツタ代わりのロープで高所から高所へ。躍動に目を奪われていると、自然光が差し込んできた。足元はウッドチップでやわらかい。

 円山動物園(札幌市)のオランウータン舎が新たに完成し、21日、一般公開が始まった。この日は母子のレンボー(メス、25歳)と令斗(オス、4歳)が仲のよさそうな姿を見せていた。

 新施設「オランウータンとボルネオの森」は1977年に建てられた「類人猿館」の老朽化に伴い、約13億円かけて建設された。

 旧施設に比べ、広さは3倍(約1300平方メートル)、高さは2倍(8m)。木の上での生活を基本とするオランウータンが生き生きと暮らし、本来の行動を引き出せるよう設計した。