インフレ激変と不透明の時代、ECBはしっかり備えを-ラガルド総裁

AI要約

欧州中央銀行(ECB)総裁は、インフレの激しい変動や金融政策の不透明さに対処する必要があると述べた。

ECBは政策戦略のレビューを行い、リスク判断や異なるシナリオに対応する必要性を強調した。

レビューは2025年までに結果が出る予定で、今回はインフレ目標の見直しは含まれていないが、重要な影響を及ぼす可能性がある。

(ブルームバーグ): インフレが激しく変動し、金融政策の浸透が見えづらい時代において、欧州中央銀行(ECB)はリスクと不透明感にいかに対処するべきかをしっかり考えなくてはならないとラガルド総裁が述べた。

ラガルド総裁は20日、ワシントンの国際通貨基金(IMF)で講演。ECBの政策戦略レビューに触れ「われわれの政策枠組みがいかにリスク判断を組み入れているか、振り返って考えるべきだ」と述べた。

「基本予想から得られる情報とリアルタイムの情報の間でいかにバランスを取るか、異なるシナリオをいかに最大限生かすか、さまざまなショックが生じた際に中期的な方向性を確保する重要性」を考える機会だと同総裁は話した。

ECBは今回のレビューについて、2025年下期に結果を発表したいと考えている。21年に終了した前回レビューに比べて今回は検討範囲が広くなく、上下対象のインフレ2%目標は見直し対象に上がっていないが、著しい影響を及ぼす可能性がある。

原題:ECB Must Prepare for More-Volatile Inflation Era, Lagarde Says(抜粋)

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