〔米株式〕NYダウ上伸に転じる、81ドル高(20日午後1時25分)

AI要約

ニューヨーク株式相場はFRBの金融政策に関する関心が高まり、上昇傾向にある。

投資家のリスク選好意欲が改善しており、景気を押し上げる期待が高まっている。

FRBの利下げの影響や注目のイベント「トリプルウィッチング」についても注目されている。

 【ニューヨーク時事】週末20日午後のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の金融政策の行方に引き続き関心が集まる中を、上伸に転じている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後1時25分時現在、前日終値比81.28ドル高の4万2106.47ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は56.34ポイント安の1万7957.64。

 FRBが18日に決定した大幅利下げが景気を押し上げるとの期待から、投資家のリスク選好意欲が改善。前日のダウ平均は500ドル超上げ、史上最高値で終了しており、この日は寄り付きから利益確定の売りが出やすい地合いとなっていた。

 一方、FRBのウォラー理事は20日、CNBCテレビのインタビューで、経済指標が予想通りなら年内2会合では0.25%の連続利下げが見込まれるものの、指標次第では0.5%引き下げもあり得るとの見解を示した。午後に入ってからは、一転して買い優勢の展開となっている。CMEグループのフェドウオッチによると、市場は11月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率を5割近く織り込んでいる。

 この日は、株式関連のデリバティブ(金融派生商品)、指数オプション、先物取引などの満了日が重なる「トリプルウィッチング」に当たり、値動きが不安定化する可能性も指摘されている。