近鉄、新型車両8A系を公開 - L/Cシートに「やさしば」も! 写真88枚

AI要約

近鉄が24年ぶりに導入した新型一般車両8A系について紹介。車両の特徴やデザイン、内装、利便性などについて解説。

8A系は近鉄史上初のアルファベット系式で、外観に赤色を取り入れたツートンカラーのデザインが特徴。車内も乗降しやすい座席配置や明るい内装に工夫が施されている。

車両の目的や理念、デザインのポイント、利便性を考慮した新たな一般車両として、近鉄が取り組んでいる取り組みを紹介。

近鉄、新型車両8A系を公開 - L/Cシートに「やさしば」も! 写真88枚

近畿日本鉄道は20日、新型一般車両8A系の報道関係者向け内覧会を実施した。近鉄の一般車両としては、2000年に導入された「シリーズ21」車両以来、24年ぶりの新形式となる。8A系は10月7日にデビューし、奈良線、京都線、橿原線などで運行を予定している。

同社は2022年5月の時点で、「昭和40年代に製造した車両約450両について、お客さまのご利用状況を見極めたうえで、必要分を置き換える計画」と発表していた。あらゆる人々にとって使いやすく、利用者と地球環境に優しい車両をめざし、車内防犯対策、省エネルギー化、バリアフリー対応を進めるとともに、車内の快適性向上を図るとしている。

8A系のデザインに関して、車両形状を近畿車輛、外観カラーリングをGKインダストリアルデザイン、内装関係をイチバンセンの川西康之氏が担当。従来車両と異なる新たな取組みを多数盛り込んだ新時代の一般車両であることを表現するため、車両系式の付番を新たなものとし、近鉄で初めてアルファベットを採用した。

外観はツートンカラーの近鉄らしさを踏まえ、利用者にとって身近で親しみを持ってもらえるデザインをめざした。一般車両として日常に溶け込む品位のある赤色を盛り込み、八角形の先頭形状と象徴的な造形で新しいイメージも創出している。編成先頭部の転落防止幌は、ホームから編成連結部への転落を防止するため取り付けられた。

8A系は4両編成で、1両あたり片側4ドア。車内はドア間の座席をL/Cシートとし、混雑時に乗降しやすい横並びのロングシートと、進行方向に向かって着席できるクロスシートを切り替えて運用する。利用状況や混雑度に応じて最適なシート配置を提供し、1両の中でロングシート・クロスシートを混在して配置することも可能だという。座席と乗降扉の間に大型の仕切りを設置。車端部は優先座席(ロングシート)とする。座席表布に花柄を取り入れるなど、明るく優しい印象の内装に仕上げた。