3年続く物価高、8月は2.8%上昇 足元では伸び率拡大

AI要約

8月の消費者物価指数は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数が2.8%上昇し、電気・ガス代の値上がりやコメの高騰が影響した。

物価上昇は21年9月から3年間続き、日本銀行が目標とする2%以上の伸びも2年5カ月連続している。

足元の物価高は主に電気・ガス代の上昇によるもので、特に電気が26.2%、都市ガスが15.1%上昇している。

3年続く物価高、8月は2.8%上昇 足元では伸び率拡大

 8月の消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数が108.7となり、前年同月比で2.8%上がった。伸び率は前月の2.7%より大きく、4カ月連続で拡大した。電気・ガス代が値上がりしたところに、コメの高騰が重なったことが響いた。

 総務省が20日に発表した。物価の上昇がこれで21年9月から3年間続いたことになる。日本銀行が目標にする「2%」以上の伸びも、2年5カ月連続となった。

 足元の物価高の主因は、電気・ガス代の上昇だ。8月の伸び率は電気が26.2%、都市ガスが15.1%。ともに前月から政府の補助がなくなっており、その影響で前月も電気は2割超、都市ガスは1割超の値上がりとなっていた。