円下落、一時143円台の後半 日銀総裁発言で売り加速

AI要約

20日の東京外国為替市場では円相場が対ドルで下落し、日銀の植田和男総裁が利上げの判断に"時間的な余裕がある"と述べたことで円安ドル高の動きが加速した。

午後5時現在、1ドル=143円62~64銭となり、ユーロは1ユーロ=160円31~35銭。日銀は政策金利の維持を決定し、市場は植田氏の発言を受けて円相場が急落する場面があった。

市場の注目は追加利上げの時期で、今回の金融政策決定会合での判断からやや遅れるとの見方が広がり、円の売りが強まっている。

 20日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=143円台後半を付けた。日銀の植田和男総裁は金融政策決定会合後の会見で、利上げの判断を巡り「時間的な余裕がある」と述べた。追加利上げがやや遅れるとの見方が広がり、円を売ってドルを買う動きが加速した。

 午後5時現在は前日比1円12銭円安ドル高の1ドル=143円62~64銭。ユーロは1円49銭円安ユーロ高の1ユーロ=160円31~35銭。

 日銀は20日の金融政策決定会合で政策金利の維持を決めた。市場の想定通りと受け止められ、円相場は方向感を欠く動きだったが、植田氏の発言を受けてこの日の最高値から2円近く急落する場面があった。