東京マーケット・サマリー

AI要約

ドル/円のレートは前日比でドル高/円安の動きを見せており、日銀総裁の発言が影響力を持っている

東京株式市場では日経平均が3日続伸し、米国株高の影響を受けて大型株が買われる

市場では日銀の政策金利維持が決まり、金融市場や国債市場は安定して推移

■レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値

<外為市場>

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後5時現在 143.62/143.63 1.1161/1.1162 160.32/160.35

NY午後5時 142.61/142.64 1.1161/1.1162 159.19/159.22

午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時と比べてドル高/円安の143円後半で推移している。

米金利の低下を受けてドルは売りが先行した。日銀金融政策決定会合の結果発表後に一時上下する場面もあったが、影響は限られた。その後、植田日銀総裁が会見で「最近の為替動向を踏まえると、年初以降の為替円安に伴う輸入物価上昇を受けた物価上振れリスクは、相応に減少しているとみている」と発言すると、ドル/円は上げ足を速めた。

<株式市場>

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 37723.91 568.58 37714.07 37,654.11─37,974.72

TOPIX 2642.35 25.48 2652.18 2,639.54─2,660.25

プライム指数 1359.78 13.12 1365.55 1,358.56─1,369.00

スタンダード指数 1240.15 9.56 1238.21 1,236.95─1,242.85

グロース指数 848.70 4.46 851.96 845.87─853.81

グロース250指数 666.08 4.02 668.62 663.60─670.26

東証出来高(万株) 235357 東証売買代金(億円) 59244.04

東京株式市場で日経平均は、前営業日比568円58銭高の3万7723円91銭と3日続伸して取引を終えた。前日の米国株高を好感し、大型株を中心に幅広く買われた。一時800円超高となり、節目の3万8000円に迫る場面もあった。日銀は政策金利の現状維持を決めたが、株価の反応は乏しかった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1077銘柄(65%)、値下がりは504銘柄(30%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。

<短期金融市場> 

無担保コール翌日物金利(速報ベース) 0.226

ユーロ円金先(24年12月限) ───

3カ月物TB ───

無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースで0.226%になった。前営業日(0.227%)から横ばい圏。「ビッドサイドの調達ニーズは引き続き底堅いものの、レート水準は若干低下する可能性もある」(国内金融機関)との声が聞かれた。

<円債市場> 

国債先物・24年12月限 144.47 (-0.19)

安値─高値 144.47─144.78

10年長期金利(日本相互証券引け値) 0.860% (+0.010)

安値─高値 0.860─0.830%

国債先物中心限月12月限は、前営業日比19銭安の144円47銭と続落して取引を終えた。日銀政策決定会合が無風通過し、市場参加者はこの後の総裁会見に注目している。10年最長期国債利回り(長期金利)の引け値は、前営業日比1bp上昇の0.860%。