東京株、一時800円高 米株上昇で、円は下落

AI要約

20日の東京株式市場では米国の景気後退への警戒感が和らぎ、日経平均株価が大幅に続伸した。

米国市場の利下げや日銀の政策金利据え置きを受けて鉄鋼や非鉄金属の株価が上昇し、円相場は下落した。

日銀総裁の発言を受けて早期の追加利上げに慎重な見方が広がり、円売り・ドル買いが強まった。

 20日の東京株式市場は米国の景気後退への警戒感が和らぐ中で買いが優勢となり、日経平均株価は一時前日比800円超上昇するなど大幅に続伸した。終値は568円58銭高の3万7723円91銭。

 前日の米国市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げで景気後退が避けられるとの見方から主要株価指数が上昇。これを受け、20日の東京市場でも鉄鋼や非鉄金属などを中心に朝から幅広く買いが入った。日銀は金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めたが、結果は「事前予想通り」(国内証券)といい、株価に目立った影響はなかった。

 一方、東京外国為替市場の円相場は1ドル=143円近辺に下落。植田和男日銀総裁が午後の記者会見で「金融資本市場は引き続き不安定な状況」などと述べたことから、早期の追加利上げに慎重との受け止めが広がり、円売り・ドル買いが強まった。午後4時現在は142円98~98銭と前日比48銭の円安・ドル高。