〔米株式〕NYダウ急反発、一時600ドル超高=ナスダックも高い(19日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場はFRBの利下げを好感して急反発。ダウ平均は600ドル超上昇し、4万2000ドル台に乗せる

FRBは4年半ぶりに政策金利を0.50%引き下げ。市場では金融緩和策への期待が高まり、株価は大幅高で取引開始

米経済指標も予想を上回る好調な結果。アップル、ゴールドマン・サックスなどが大幅高、人工知能関連株も上昇

 【ニューヨーク時事】19日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げを好感した買いに急反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は前日終値比で一時600ドルを超え、取引時間中としては初めて4万2000ドル台に乗せた。ダウは午前10時18分現在、444.69ドル高の4万1947.79ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は441.00ポイント高の1万8014.30。

 FRBは18日開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.50%の政策金利引き下げを決定。利下げはコロナ危機時の2020年3月以来4年半ぶり。金融緩和策への転換による米景気の下支え期待が広がり、ダウ、ナスダックともに大幅高で寄り付いた。

 この日発表された一連の米経済指標は、いずれも予想よりも堅調な結果となり、市場の買い安心感につながった。米フィラデルフィア連銀によると、9月の第3連邦準備地区の製造業景況指数は、総合で1.7と、前月(マイナス7.0)から上昇。市場予想(ロイター通信調べ)のマイナス1.0も上回った。米労働省が公表した週間新規失業保険申請件数(14日までの1週間)は前週比1万2000件減の21万9000件(市場予想23万件)となった。8月の米コンファレンスボード景気先行指数は前月比0.2%の低下(市場予想0.3%低下)。

 個別銘柄では、アップル、ゴールドマン・サックスがともに3%超高となり、ダウ平均の上げを先導。エヌビディア、アーム、ASMLなど人工知能(AI)関連の半導体銘柄が積極的に買われ、4~5%上伸している。FRBの利下げに伴い最優遇貸出金利(プライムレート)を引き下げたJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)、ウェルズ・ファーゴなど米銀大手は総じて2%超高。一方、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、IBMは1%超下げている。