〔米株式〕NYダウ続落、103ドル安=ナスダックも安い(18日)☆差替

AI要約

18日のニューヨーク株式相場はFRBの大幅利下げ決定を好感して取引時間中の最高値を更新するも小幅続落。

FRBは政策金利を0.50%引き下げ、景気を下支えし雇用情勢改善を目指す。市場はさらなる利下げを期待していたが否定的な見解も出た。

個別銘柄ではビザやP&Gが下落、マイクロソフトはブラックロックとの提携を発表。一方、アップルやシェブロンは上昇。

 【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げ決定を好感して取引時間中の最高値を更新したが、不安定な値動きとなる中、小幅続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比103.08ドル安の4万1503.10ドルで終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は54.76ポイント安の1万7573.30で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億2692万株増の9億4505万株。

 FRBの決定発表後、ダウは一時375ドル上昇した。FRBはこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.50%引き下げ、年4.75~5.00%にすることを決定した。利下げはコロナ危機時の2020年3月以来4年半ぶり。景気を下支えし、雇用情勢の悪化を回避するため、下げ幅を通常の2倍とした。

 FRBは年内の残り2会合で、それぞれ0.25%利下げする想定も示した。市場では年内に再度0.50%の利下げが行われるとの期待感も広がっていたが、パウエルFRB議長が記者会見で否定的な見解を表明。「積極的な利下げ観測が後退し、米長期金利の上昇も株価の重荷となった。」(日系証券)と指摘する声も上がった。

 個別銘柄ではビザ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)はそれぞれ1.1%安。マイクロソフトは1%下落。ブラックロックが17日、マイクロソフトなどと提携し、人工知能(AI)のインフラ拡充に向けたファンドを立ち上げると発表した。

 一方、アップルは1.8%高、シェブロンは0.4%高、ナイキは0.3%高となった。