〔米株式〕ダウ最高値更新、228ドル高=米大幅利下げ期待で☆差替(16日)

AI要約

ニューヨーク株式相場は、FRBの大幅利下げへの期待から4営業日続伸し、ダウ工業株30種平均は史上最高値を更新。

一方、ナスダック総合指数はアップルの新型スマホ販売懸念で下落。

投資家はFRBの利下げ幅に注目し、幅広い銘柄が買われる中、一部ハイテク銘柄は下落。

 【ニューヨーク時事】週明け16日のニューヨーク株式相場は、市場で米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げへの期待が高まる中、4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比228.30ドル高の4万1622.08ドルと史上最高値を更新して終了した。

 一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は91.85ポイント安の1万7592.13で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2369万株減の7億9799万株。

 投資家はFRBが18日に利下げを決定し、引き下げ幅を通常の0.25%でなく、0.50%にするとの見方を強めている。大幅利下げで米経済が活性化するとの楽観から、金融など幅広い銘柄が買われた。市場では「利下げ幅が0.25%になると『失望売り』が起きる可能性がある」(日系大手証券)との指摘が出ている。

 ただ、アップルの新型スマホ「iPhone(アイフォーン)16」の販売が市場の想定より弱いとの懸念が浮上し、同社株や一部のハイテク銘柄が大きく下落。ナスダックを下押しした。

 ダウ銘柄ではインテルが6.4%高、メルクとシスコシステムズがいずれも2.5%高、トラベラーズが1.9%高、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が1.8%高、JPモルガン・チェースが1.7%高。一方、アップルが2.8%安、アマゾン・ドット・コムが0.9%安。