英中銀、金利据え置きＱＴも現状維持か－利下げペース手掛かり発信も
イギリス中央銀行の金融政策委員会は今後の金融政策について慎重なアプローチを取る見通しで、利下げは見送られる可能性が高い。
アメリカ連邦公開市場委員会は金利引き下げを決定したが、イギリス中銀は政策金利を据え置くことが予想されている。
政策金利に関する決定は今後も注目されるが、今回は７対２の大差で据え置きが予想されている。
（ブルームバーグ）： イングランド銀行（英中央銀行）は19日、金融政策委員会（ＭＰＣ）の金融政策決定を公表する。８月に続く２会合連続の利下げは見送られた公算が大きい。過去数十年で最も積極的な金融引き締めからの転換は、忍耐強いアプローチを堅持する。
米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は17、18日に開いた会合で、フェデラルファンド（ＦＦ）金利誘導を0.5ポイント引き下げることを決めた。エコノミストや投資家は、約４年ぶりの金融緩和に先月動いた英中銀のＭＰＣは、政策金利を５％に据え置くと見込む。金融政策決定は、ロンドン時間19日正午（日本時間同午後８時）に発表される。
ベイリー総裁は、11月に再び政策金利を引き下げる可能性について、投資家にさらなる手掛かりを与えるかもしれない。しかし、政策担当者がより速いペースで緩和に動くと確信を強める金融市場の見方が支持されることはなさそうだ。
16年ぶりの高水準にあった政策金利を引き下げる前回ＭＰＣの決定は５対４の僅差だったが、今回は７対２で据え置きが決まると大部分のエコノミストは考えている。
サービス価格のような基調的インフレ指標は英中銀が望むより引き続き高い水準にある。それでも借り入れコストのさらなる引き下げを求める反対意見が出るとすれば、ハト派色の強いラムスデン副総裁と外部委員のスワティ・ディングラ氏が主張する可能性が最も高い。
今回はＭＰＣでは、量的引き締め（ＱＴ）ペースに関する年１回の決定も注目される。
ブルームバーグが調査したエコノミスト22人の80％余りが、積極的な売却と満期に伴う再投資の停止を組み合わせ、年間1000億ポンド（約18兆9000億円）の目標が維持されるとみている。
原題：BOE Set to Refrain From Second Straight Rate Cut: Decision Guide（抜粋）
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