午後3時のドルは141円半ばへ反落、FOMC控え方向感欠く

AI要約

午後3時のドル/円は、141円半ばで取引され、売りが優勢となったが大きく売り込む動きは限られた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、市場の関心はFOMCに集中している。

ドル/円の翌日物の予想変動率が大きく上昇し、参加者の間で大きな変動を警戒する動きが強まっている。

午後3時のドルは141円半ばへ反落、FOMC控え方向感欠く

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の141円半ばで取引されている。前日海外で上昇した反動などから売りが一時優勢となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて、大きく売り込む動きは限られた。

東京市場のドルは、朝方の142円半ばから141円前半までじり安となった。実需の売りに加え、アジア時間に米10年債利回りが小幅に低下したこと、前日海外で2円上昇した反動といった側面もあったという。

円は他通貨に対しても底堅い動きとなり、ユーロも158円前半から157円前半へ下落した。もっとも、こうした円買いは「FOMCを控えた持ち高調整ではないか」(FX会社関係者)といい、市場の関心はFOMCに集中している。

米金利先物市場が織り込む9月の利下げ予想は0.25%が4割、0.5%が6割とほぼ二分されているため、発表直後は0.25%ならドル高、0.5%ならドル安に振れる公算が高い、との指摘が多く聞かれた。

しかし「0.25%では景気を支えるのに不十分との見方が強まれば悲観的、0.5%がFRBの果断な行動と受け止められれば楽観的な材料にもなり得る」(外銀アナリスト)との見方もあり、事前予想は難しい情勢だ。

通貨オプション市場では、ドル/円の翌日物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が21%台と、日銀政策修正の思惑で相場が大きく振れた昨年12月以来の水準へ上昇した。参加者の間で、大きな変動を警戒する動きが強まっていることを示唆している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 141.53/141.54 1.1120/1.1121 157.38/157.40

午前9時現在 142.00/142.02 1.1122/1.1123 157.94/157.95

NY午後5時 142.40/142.42 1.1113/1.1114 158.24/158.29