ANA、乗り合いNearMeと衛星事業アクセルスペースへ出資 CVC初案件

AI要約

ANAHDがNearMeとアクセルスペースホールディングスに出資したことを発表。

NearMeはタクシーの乗り合いサービスを展開し、利用者数は増加中。

ANA未来創造ファンドを通じた出資であり、宇宙事業にも注力している。

ANA、乗り合いNearMeと衛星事業アクセルスペースへ出資 CVC初案件

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)は9月17日、AIを活用したタクシーの乗り合いサービスなどを展開するNearMe(ニアミー、東京・中央区)と、超小型衛星ビジネスを展開するアクセルスペースホールディングス(東京・中央区)の2社へ出資したと発表した。いずれもコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「ANA未来創造ファンド」を通じたもので、出資額は非公表。

 ニアミーは空港送迎などをターゲットにしたサービスを展開しており、延べ利用者数は2023年3月の30万人から85万人以上に増加したという。ANAは空港などへの経路検索サービス「旅 CUBE」でニアミーと実証実験を重ねてきたことから出資を決めたという。

 ANAは2015年以降、宇宙を新規事業領域と捉えており、衛星の製造から打ち上げ後の運用までを手掛けられるアクセルスペースの株式取得を決めたという。

 ANA未来創造ファンドの正式名称は「AH-GB未来創造投資事業有限責任組合」で今年4月に設立され、ファンド規模は80億円、運用期間は10年。今回が第1号案件となった。