岩崎亜久竜、逆転でツアー2勝目 通算20アンダーで尾崎将司の大会記録に並び「偉大なプレーヤー…すごくうれしい」【男子ゴルフ】

AI要約

男子ゴルフのANAオープン最終日で、岩崎亜久竜が首位と3打差を逆転して優勝。通算20アンダーで大会記録に並び、金子駆大を2打差で抑えて優勝を果たした。

岩崎はジャンボ尾崎の記録に挑戦し、苦戦しながらも12番でイーグルを決めて首位に浮上。最終ラウンドで息の詰まる展開となったが、最後まで冷静さを保って勝利をつかんだ。

優勝特典で得たファーストクラスの国際線チケットを楽しみにしながら、岩崎は今後も海外挑戦を視野に入れている。

◇15日 男子ゴルフ ANAオープン最終日(北海道北広島市、札幌GC輪厚C)

 首位と3打差で出た岩崎亜久竜(26)が66で回って逆転。昨年の日本オープンに次ぐツアー2勝目を挙げた。通算20アンダーは、尾崎将司が1994年につくった大会記録に並んだ。初優勝を目指した金子駆大(22)=NTPホールディングス=も68と伸ばしたものの、2打及ばす、2位に終わった。

 岩崎はジャンボ尾崎の記録が20アンダーであることを、スタート前から知っていたという。「何十年も破られていない。だから、そこまで行けば、絶対勝てる」と思った。敵は他の選手たちでなく、ジャンボ尾崎だ。開始前のスコアは14アンダーだったから、守りに入っていては勝てない。

 2番で寄せもパットも失敗してダブルボギーにしたが、5番からチャージを開始。12番パー5で5番ウッドでの2オンし成功してイーグルを決め、19アンダーで首位に。17番パー5も手前カラーに”ほぼ2オン”させて、ついに20アンダーに乗せた。ジャンボ超えのかかった18番は、ドライバーショットを大きくフックさせてピンチを招いたが、苦笑いを浮かべる余裕もあった。

 「日本を代表する偉大なプレーヤーの記録に並ぶことができて、すごくうれしいです」。日ごろは冗舌な岩崎だが、ことときばかりはまじめな顔で話した。「ジャンボのプレーで印象的なのは」と問われると、「どの大会かは分からないけれど、ジャンボさんが短い優勝パットを打つ前に、(緊張で)何度も仕切り直したシーンです」と答えた。

 昨年の日本オープンに勝った特典で、今年7月に全英オープンに出たが、予選2日間で23オーバーと、こてんぱんにされた。今大会の優勝特典は、ANAの国際線ファーストクラスペアチケット。「次は米ツアーの出場予選会に行きたい。トレーナーさんと2人で。ビジネスクラスまでしか乗ったことがないので、楽しみです」。また海外に挑戦するつもりだ。