〔米株式〕NYダウ続伸、129ドル高=ナスダックは安い(16日午前10時40分)

AI要約

ニューヨーク株式市場は大幅利下げ観測に支えられ、続伸している。

FRBが大幅利下げを検討中で、市場では期待が高まっている。

一部の企業は好材料に反応し、株価が上下している状況だ。

 【ニューヨーク時事】週明け16日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週の金融政策会合で大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時前週末終値比340ドル余り上げ、取引時間中の最高値を更新した。ダウは午前10時40分現在、129.92ドル高の4万1523.70ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は163.58ポイント安の1万7520.40。

 FRBは17、18両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)では、大幅利下げに踏み切るとの見方が急浮上している。リセッション(景気後退)懸念が一部でくすぶる中、大幅利下げは米経済の追い風になるとの期待が台頭。ダウは買いが先行した。

 CMEグループのフェドウオッチによると、市場参加者のうち政策金利を0.50%引き下げを予想する割合は6割程度、0.25%利下げ予想は4割弱となっている。

 米ニューヨーク連銀が朝方発表した9月のニューヨーク州製造業景況指数は総合で11.5と、前月(マイナス4.7)から大幅に上昇。市場予想(ロイター通信調べ)のマイナス4.75も上回った。

 個別銘柄では、インテルが4%超高となり、ダウ平均の下げを先導。米国防総省に供給する半導体の生産について政府から最大35億ドル規模の助成金が正式に承認されたとの報を受けた。一方、アップルは3%超下落。同社の新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)16」について、一部アナリストが販売台数が市場予想を下回る可能性があるとの見解を示したことが嫌気されている。