〔米株式〕NYダウ続伸、319ドル高=ナスダックは安い(16日午前)

AI要約

ニューヨーク株式相場は、FRBが大幅利下げする可能性を背景に続伸。ダウ工業株30種平均は319.62ドル高、ナスダック総合指数は103.47ポイント安。

市場ではFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げが期待されており、経済の追い風として注目されている。

個別銘柄では、インテルが上昇し、アップルは下落。市場は政策金利の引き下げに注目している。

 【ニューヨーク時事】週明け16日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週の金融政策会合で大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前週末終値比319.62ドル高の4万1713.40ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は103.47ポイント安の1万7580.51。

 FRBは17、18両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)では、大幅利下げに踏み切るとの見方が急浮上している。リセッション(景気後退)懸念が一部でくすぶる中、大幅利下げは米経済の追い風になるとの期待が台頭。ダウは買いの流れが続き、一時340ドル余り上昇した。

 CMEグループのフェドウオッチによると、市場参加者のうち政策金利を0.50%引き下げを予想する割合は6割程度、0.25%利下げ予想は4割弱となっている。

 米ニューヨーク連銀が朝方発表した9月のニューヨーク州製造業景況指数は総合で11.5と、前月(マイナス4.7)から大幅に上昇。市場予想(ロイター通信調べ)のマイナス4.75も上回った。

 個別銘柄では、インテルが4%超高となり、ダウ平均の下げを先導。米国防総省に供給する半導体の生産について政府から最大35億ドル規模の助成金が正式に承認されたとの報を受けた。一方、アップルは2.7%安。同社の新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)16」について、一部アナリストが販売台数が市場予想を下回る可能性があるとの見解を示したことが嫌気されている。