中国新車販売が3カ月連続マイナス 8月は国内販売不調で5%減、輸出は2桁増

AI要約

中国の新車販売台数が3カ月連続で減少し、景気減速による消費不振が影響している。

国内市場では新車販売がマイナスになる一方、輸出は好調を維持しており、新エネルギー車の販売が伸びている。

現地勢の中国ブランドがシェア拡大を図る中、日系メーカーはガソリン車での競争が苦しい状況にある。

中国新車販売が3カ月連続マイナス 8月は国内販売不調で5%減、輸出は2桁増

【北京=三塚聖平】中国自動車工業協会が10日発表した8月の新車販売台数(輸出含む)は前年同月比5%減の245万3千台だった。3カ月連続の減少となった。景気減速による消費不振が響いて中国国内市場の新車販売がマイナスとなる一方で、輸出は2桁増と好調を維持した。

国内販売は10・7%減の194万2千台だった。輸出は25・4%増の51万1千台で、伸び率は7月の19・6%増から拡大した。

内訳では、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などからなる「新エネルギー車」が30%増の110万台だった。新車販売全体の44・8%を占めた。新エネルギー車の国内販売は30・9%増の99万台で、輸出は22%増の11万台だった。

新エネルギー車の販売が伸びる中、品ぞろえで勝る現地勢がシェアを拡大させている。乗用車販売に占める中国ブランドのシェアは66・9%で、前年同月から10・1ポイント上昇させた。

ガソリン車で優位を誇ってきた日系メーカーは苦戦している。日系自動車大手3社の中国市場における8月の新車販売台数ではトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車のいずれも前年実績を下回り、マイナス幅は2桁となった。