9月の0.5ポイント米利下げ、確率50%に-雇用統計受け米国債上昇

AI要約

米国債相場は8月の雇用統計を受けて上昇し、利回りが低下。

金利スワップ市場では、9月にFOMC会合での0.5ポイント利下げの確率が高まり、2024年までの織り込み利下げ幅は115bpに。

ウォラー理事の発言に注目が集まり、市場は利下げ幅に関する明確なガイダンスを期待。

9月の0.5ポイント米利下げ、確率50%に-雇用統計受け米国債上昇

(ブルームバーグ): 6日の米国債相場は上昇し、利回りが低下。8月の米雇用統計を受け、米金融当局が9月に大幅利下げを実施するとの見方が強まった。

米金融政策により敏感な2年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.63%。8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったほか、その前の2カ月分が下方修正された。一方で失業率は低下した。

金利スワップ市場では、9月に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利下げの確率が若干高まった。0.5ポイント利下げの確率は、雇用統計発表前は約36%だったが、発表後には約50%に上昇した。2024年全体では約115bpの利下げを織り込む。雇用統計発表前は約108bpだった。

この日は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁と米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が講演する。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)のシニア米国エコノミスト、アディトヤ・バビ氏は、ウォラー理事の発言を楽しみにしているとし、「彼の発言は金融当局で2番目に重要だといえるだろう」と指摘。利下げ幅に関する市場の見方は25bpと50bpで割れており、「ウォラー理事からの明確なガイダンスを期待したい」と述べた。

原題:Traders See 50% Chance of Jumbo Fed Cut as Data Fuels Bond Rally(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.