サンマ6年ぶり2千トン超 8月速報値、宮城も水揚げ

AI要約

漁業情報サービスセンターによると、2018年以来6年ぶりに2千トンを超えるサンマの水揚げ量が記録された。速報値で約2611トンで、北海道や岩手県などで水揚げが行われたほか、新たに気仙沼港や女川港でも漁獲があった。

大型船の出漁が早まり、日本近海でのサンマの分布を活用して漁獲量が増加したとされる。しかし、沖合の分布は減少傾向であり、水揚げは依然として低水準であると指摘されている。

 漁業情報サービスセンター(東京都)は5日、8月のサンマの水揚げ量が2018年以来6年ぶりに2千トンを超え、速報値で約2611トンだったと明らかにした。内訳は花咲港(北海道)で約2159トン、大船渡港(岩手県)で約160トンなど。昨年はなかった気仙沼港(宮城県)や女川港(同)でも水揚げがあった。

 担当者は「大型船の出漁を10日ほど早めたことで、日本に近い海域に昨年より多く分布する群れをうまく漁獲できた」と分析。ただ、沖合の分布は昨年より少ないとして「水揚げが低水準であることに変わりはない」とも指摘した。