中国、預金準備率に引き下げ余地=人民銀行高官

AI要約

中国人民銀行は預金準備率の引き下げ余地があるとし、景気回復支援策を実施する方針を示す。

銀行の預金準備率引き下げの効果を強調し、金利マージン縮小が金利引き下げを抑制すると指摘。

ゴールドマン・サックスは今後の政策金利引き下げを予想している。

中国、預金準備率に引き下げ余地=人民銀行高官

[北京 5日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の鄒瀾・金融政策局長は5日、北京で会見し、銀行の預金準備率を引き下げる余地が残っているとし、今後も景気回復を支援する政策を実施していくと述べた。

鄒氏は「今年初めの預金準備率引き下げは、まだ効果を発揮している」とした上で、金融機関の預金準備率は平均7%程度であり「ある程度の余地がある」と述べた。

人民銀行は2月5日に全ての銀行を対象に預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き下げた。

同氏は、銀行の純金利マージン縮小は、これ以上の預金・貸出金利の引き下げを制約する要因になると指摘。人民銀行は景気の回復に基づいて政策調整の強度とペースを合理的に決定すると発言した。

ゴールドマン・サックスは5日、人民銀行が9月に預金準備率の25bp引き下げ、第4・四半期に10bpの政策金利引き下げを実施すると予想した。