ECB、9月の次回会合で追加利下げの可能性-ラトビア中銀総裁

AI要約

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBが借り入れコストを引き下げる可能性を示唆。

カザークス氏はインフレ率低下や賃金上昇の状況を考慮し、金利の引き下げが必要と述べた。

金融緩和のペースと規模について慎重な姿勢を示しながらも、インフレ問題の一部が解決されたと認識。

ECB、9月の次回会合で追加利下げの可能性-ラトビア中銀総裁

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は4日、ECBが今月の会合で借り入れコストを引き下げる可能性があるとの見解を示した。

タカ派として知られるカザークス氏はラトビア・テレビ(LTV)に対し、「ECB政策委の会合が来週開かれるが、現在入手可能なデータを見る限り、利下げ方向で次のステップに進めると私は考えている。当然ながら、いつも通り議論はされるだろうが、私にとって現時点でこの展望はかなり明確だ」と述べた。

ECBは6月に続く2回目の利下げに向けて準備を進めている。インフレ率が2021年半ば以来の低水準に落ち込んだことで追加利下げの観測が強まっているが、物価抑制に向けた闘いはまだ終わっていないと強調する政策担当者もいる。

カザークス氏は慎重な姿勢を維持し、金融緩和を徐々にしか進めない理由として、賃金上昇に伴うサービスコストの高止まりに言及。ただ、賃金の伸びは緩やかになりつつあると指摘した。

その上で、「インフレ問題の最大の部分が解決されたため、金利は下げなければならない。問題はそれをどの程度のペースと規模で行うかということだけだ」と語った。

原題:ECB’s Kazaks Says Interest Rates Can Be Cut at Next Meeting(抜粋)

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