「弁当箱にパンを入れるのか?」と吉村知事 深刻なコメ不足だが『備蓄米開放』に慎重な政府に対し持論展開

AI要約

大阪府の吉村知事が政府に備蓄米の開放を要請し、政府が慎重な姿勢を示す中、米不足についての議論が続いている。

吉村知事は、小売店でのコメの品切れが発生しており、備蓄米の開放が必要だと主張している一方、政府は需給のひっ迫はないと説明している。

大阪府は、子育て世帯を支援するためにお米クーポンの使用期限を延長するなど、食料支援の取り組みを行っている。

「弁当箱にパンを入れるのか?」と吉村知事 深刻なコメ不足だが『備蓄米開放』に慎重な政府に対し持論展開

米不足を巡って、大阪府の吉村知事が政府に備蓄米を開放するよう要請し、政府が慎重な姿勢を見せたことについて、知事は「弁当箱にずっとパンを入れ続けるんですか?」と持論を展開した。

米不足を巡っては、大阪府が緊急調査を行ったところ、およそ8割の小売店でコメの品切れが発生していることが判明したことから、吉村知事が26日、政府に対し備蓄米を開放するよう要請した。

政府は「全国的に見れば需給ひっ迫にない」、「新米の生育は順調に進んでいる」として米不足は今後順次、解消していくとの見通しを示していて、備蓄米の開放には慎重な姿勢をみせている。

この政府の対応について、吉村知事は28日の会見で改めて「備蓄米を放出しない、倉庫に眠らせておく方がいいんだという理由が、僕は成り立っていないと思います」と批判した。

そのうえで、「一般の家庭で、お米が必要な方がなかなか、買いにくくなっている。(コメの値段も)高騰している。これから学校も始まって、『お弁当も作んなきゃいけないよね』というお子さんもたくさんいる中で、『弁当箱にずっとパンを入れ続けるんですか?』という話ですよ」と語った。

また、大阪府は、現在実施しているコメの需要がひっ迫していることを受け、家計に占める食費の割合が大きい子育て世帯を支援するため、18歳以下の子供や妊婦およそ140万人を対象に5000円分の米を購入できる専用のデジタルクーポン「お米PAYおおさか」や食料品を無料で配布する事業についてお米クーポンの使用期限を11月30日まで1カ月間延長すると発表した。

(関西テレビ 2024年8月28日)