ECB、緩やかな利下げ可能 9月についてはなおデータ必要=オランダ中銀総裁
オランダ中銀総裁は、インフレの鈍化が続く場合、ECBが利下げを実施できるが、9月理事会での利下げにはデータが必要と述べた。
9月の追加利下げを支持する声が高まる中、クノット氏は慎重な姿勢を見せた。ディスインフレの道筋が2%に収束すれば緩やかにブレーキから足を離すことに抵抗はないとの見解を示した。
ただし、クノット氏は9月の利下げについては完全なデータと情報が揃うまで待つ必要があり、その時期は9月以外でも十分に考えられると述べた。
[ロッテルダム 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は27日、インフレの鈍化が続けばECBは緩やかに利下げを実施できるものの、9月理事会での利下げを決定する前に一段のデータが必要と述べた。
ECB当局者の間で9月の追加利下げを支持する声が高まっているものの、慎重な考えを示した。
クノット氏は「ディスインフレの道筋が2025年末時点もしくはそれまでに2%に収束する限り、緩やかにブレーキから足を離すことに抵抗はない」と語った。
同時に「9月(利下げ)が適切かどうかという自分の立場を決めるには、理事会に向けて完全なデータと情報がそろうまで待たなければならない」とし、「10月、12月、あるいはいつであれ、同様の行動を取る必要がある」と述べた。