オープンAI、加州の法案支持 AI生成コンテンツに「透かし」義務付け

AI要約

米オープンAIが、人工知能(AI)が生成したコンテンツに「ウォーターマーク(電子透かし)」などを付けることをAI企業に義務付けるカリフォルニア州の法案を支持している。

オープンAIは法案について議員宛ての書簡で透明性の重要性を述べ、特に選挙の年には必要であると主張している。

同法案は州下院で可決され、上院本会議での採決を待っている。専門家はAIによる選挙への影響を懸念している。

オープンAI、加州の法案支持 AI生成コンテンツに「透かし」義務付け

[サンフランシスコ 26日 ロイター] - 米オープンAIが、人工知能(AI)が生成したコンテンツに「ウォーターマーク(電子透かし)」などを付けることをAI企業に義務付けるカリフォルニア州の法案を支持していることが分かった。ロイターが議員宛ての書簡を確認した。

オープンAIは法案を提出したカリフォルニア州議会のウィックス下院議員宛てに送った書簡で、AIが生成したコンテンツについて透明性のほか「透かし」といった表示の義務付けが、特に選挙の年には重要という考えを示した。

オープンAIのジェイソン・クォン最高戦略責任者(CSO)は「新しいテクノロジーと基準は、オンライン上のコンテンツの出所を明確にし、人間が生成したコンテンツとAIが生成したコンテンツを混同しないようにすることに役立つだろう」と述べた。

同法案はすでに州下院で可決され、上院の歳出委員会も通過し、上院本会議で採決される予定になっている。8月31日の会期末までに可決されれば、9月30日までにニューサム州知事が署名もしくは拒否権を行使する。

今年は世界人口の3分の1を占める国々で主要選挙が実施され、専門家はAIが生成したコンテンツによる選挙への影響を懸念している。