ロッテのチョコ「ガーナ」11年ぶりリニューアル 厚み増して満足感

AI要約

ロッテは60周年を迎える「ガーナ」を11年ぶりにリニューアルして販売開始する。

カカオ豆の収穫量減少や需要拡大により、チョコレート菓子の価格が値上げされる中、ガーナの価格は税込み162円前後となる。

ガーナは市場で大きく伸びており、リニューアルを機に販売を強化する方針。

ロッテのチョコ「ガーナ」11年ぶりリニューアル 厚み増して満足感

 製菓大手のロッテは26日、今年で販売開始から60周年になる看板商品の板チョコレート「ガーナ」を11年ぶりにリニューアルし、9月3日から販売すると発表した。ほおばったときにより満足感が得られるよう形状を見直し、最も厚みある部分では0・5ミリほど従来品と比べて厚くした。

 チョコレートの原料となるカカオ豆は天候不順などで収穫量が激減している一方で、需要は世界的に拡大している。先物価格は一時1年前に比べ約4倍に急騰し、同社は8月1日出荷分からガーナを含むチョコレート菓子などを出荷価格で2・9~32・5%値上げしている。ガーナの価格はリニューアル後も引き継ぎ、税込みで162円前後になるという。

 2023年度のチョコレートの国内市場は前年度比105・2%となった。なかでもガーナは同120・7%と大きく伸びており、リニューアルを機に販売に弾みをつけたい考えだ。

 この日はロッテグループの経営方針説明会もあり、ロッテホールディングスの玉塚元一社長が登壇。日本ロッテグループとして、現在3500億円程度の売上高を将来的に6000億円程度まで拡大させると強調し「強みを持つ食品やバイオ医薬などの新規事業で韓国ロッテとの連携を深め、日韓で成長戦略を描きたい」と語った。【加藤結花】