免疫ケアの習慣化なるか キリンとタカノフーズ、あの商品でコラボ

AI要約

キリンホールディングスとタカノフーズが免疫機能を活性化する効果がある"プラズマ乳酸菌"入りの納豆を開発し、東日本エリアで販売する。

キリンが免疫ケアの習慣化を促進するために納豆に注目し、納豆の消費頻度の調査を行った結果を取り上げる。

新商品の"すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付"の特徴や価格、開発経緯について紹介。

免疫ケアの習慣化なるか キリンとタカノフーズ、あの商品でコラボ

 食卓の定番「納豆」とのコラボで、消費者の免疫ケアの習慣化はなるか――。キリンホールディングスとタカノフーズ(茨城県)は19日、免疫機能を活性化する効果があるとされる「プラズマ乳酸菌」入りの納豆を新たに開発したと発表した。免疫機能の機能性表示食品で納豆は初。9月1日から東日本エリア(北海道を除く)で販売する。

 キリンが納豆に目をつけたのは、免疫の維持やアップに対する消費者の関心は高い割に、日常的な取り組みが乏しいとの課題があったためだ。

 キリンが2022年9月に20~69歳の男女1万人を対象にした調査で「免疫は健康のために必要だ」と答えたのは85・4%。だが、免疫ケアの習慣は、「毎日」が5・9%、「月1回以上」も5・3%にとどまった。

 一方、全国納豆協同組合連合会の23年の調査では、納豆を食べる頻度は「毎日」が18・9%と直近10年で過去最高を更新したほか、「週に1回」以上は計63・4%に上った。頻度が増えた理由は「健康効果があるので」(51・4%)が最多だ。このため、キリンは習慣的に免疫維持などができる商品の開発を目指して、「おかめ納豆」などの人気商品を手がけるタカノフーズとコラボ。約2年の開発期間を経て発売にこぎつけた。

 新商品は「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」。中粒以上の大きさの国産大豆を100%使用。たれ1袋にプラズマ乳酸菌500億個が含まれており、2パックが1日の摂取目安量になる。希望小売価格(税抜き)は255円で、他の納豆よりも高価だ。

 タカノフーズ執行役員・営業推進部門の寺岡義政さんは「普通の納豆よりもワンランク上の商品にすべく、商品のコンセプトを考えることに時間がかかった。かつお節、昆布、煮干しの3種のエキスを使用し、たれの味にこだわった。おいしく食べていただけると思う」と話した。

 またキリングループは同日、野菜飲料「キリン おいしい免疫ケア 野菜1日分」などを9月3日から全国で販売することも発表した。プラズマ乳酸菌1000億個を配合した商品で、野菜の甘みと酸味が濃い「野菜(野菜汁100%)」と、飲みやすい味わいの「野菜と果物(野菜汁51%と果汁49%)」の2種類。希望小売価格(税抜き)は184円。【佐久間一輝】