納豆をできるだけ長持ちさせたい。どんな保存方法が適している?腐っているサインは?管理栄養士が回答

AI要約

納豆の長期保存には冷凍保存が向いており、1か月の保存が可能となります。

納豆の冷凍保存方法と解凍のポイントを説明しました。

腐敗した納豆の特徴や注意点も紹介しました。

納豆をできるだけ長持ちさせたい。どんな保存方法が適している?腐っているサインは?管理栄養士が回答

「納豆を長持ちさせる方法が知りたい」 「納豆を長期保存してもおいしく食べられる方法を知りたい」 とお困りの方もいるはず。 この記事では、納豆の正しい保存方法と解凍のポイントを解説します。

■納豆の長期間保存には冷凍保存が向いている

納豆をまとめて買ってしまい、食べられずに賞味期限を切らしてしまう場合には、冷凍保存がおすすめです。

納豆は要冷蔵商品であり、冷蔵庫で保管することが推奨されています。冷蔵保管の場合、賞味期限は1週間~10日ほどです。しかし、納豆は冷凍保存することで、最大1か月の保存が可能となります。これは、寒さに強い納豆菌の特性によるものです。

農林水産省の資料からも、冷凍保存による長期保存が推奨されていますので、安心して実践してください。冷凍しても、納豆は風味や味わいを損なうことなく食べられます。ただし、保存期間が長くなるほど、少しずつ味わいは落ちてしまうので、なるべく早く食べることをおすすめします。

■納豆の冷凍保存方法

納豆を冷凍保存する状況は、以下の2つパターンです。

①パックごと保存する場合

②中身を取り出した状態で保存する場合

いずれも、しっかりと密閉保存させることが重要です。それぞれ詳しく解説します。

■■パックごと保存する場合

納豆をパックごと冷凍保存する場合には、空気に触れずにしっかり密閉させることがポイントです。

ラップとジッパー付き保存袋を用意します。納豆のパックをラップに包みます。中に入っているタレやからしもそのまま保存して問題ありません。ラップに包んだ納豆パックをジッパー付き保存袋に入れます。このとき空気を抜き、しっかり袋の口を閉じましょう。

■■中身を取り出した状態で保存する場合

パックから納豆を取り出して冷凍保存することも可能です。

パックから納豆を取り出し、納豆を空気が入らないようにラップで包みます。ジッパー付き保存袋か保存容器に入れ、保管します。ラップに包む前に、薬味を入れたり味付けしたりして保存すると、解凍後にすぐに食べることが可能です。ただし、2週間の賞味期限を目安に、早めに食べるようにしてください。

■納豆の解凍ポイント

納豆をおいしく食べられるように解凍するには、以下のポイントを守りましょう。

①冷凍した納豆は前日から冷蔵解凍する

②常温解凍や電子レンジ解凍はおすすめしない

それぞれ理由を解説します。

■■冷凍保存した納豆は前日から冷蔵庫で自然解凍する

冷凍した納豆を食べる際は、半日~1日前に冷蔵庫で自然解凍させます。冷蔵庫で解凍後は、翌日中に食べるようにしましょう。また、一度解凍した納豆は、再冷凍すると品質が劣化し、食中毒のリスクも高まります。長時間の放置は品質の劣化を招くため、早めの消費を心がけてください。

■■常温や電子レンジでの解凍はおすすめしない

常温や電子レンジでの解凍は、納豆の風味や食感を損なう可能性があります。特に常温解凍では菌の増殖リスクもあるため、品質を保つためには冷蔵庫での自然解凍がベストです。もし急いでいる場合は、電子レンジで20秒ほど温めてからすぐに食べることをおすすめします。

■納豆が腐敗している特徴

納豆は保存条件を間違えてしまうと、腐敗が進むことがあります。腐敗している納豆の特徴は、以下のとおりです。

・異臭がする

・水っぽくなっている

・糸を引いていない

・変色している

・カビが生えている

以上のような状態が見られた場合には、食べずに破棄しましょう。

■まとめ

今回は、納豆を長持ちさせるための具体的な方法を詳しくご紹介しました。納豆を冷凍保存する際には、必ずしっかりと密閉して保存袋に入れることで風味を保つことができます。すぐに実践して、納豆をおいしく長持ちさせましょう!

参考文献:

農林水産省「納豆菌 酢酸菌 乳酸菌」

農林水産省「家庭内で冷凍保存する際の注意点」 

ライター/たかぎみなこ(管理栄養士)