英不動産市場、利下げ後に買い手需要が拡大=ライトムーブ

AI要約

英不動産市場は、イングランド銀行の政策金利引き下げにより買い手の需要が上昇している

住宅ローン金利の低下や物件価格の上昇など、市場動向が好ましい状況にある

金融市場は今後の利下げを予測し、不動産市場にはさらなる活況が期待される

英不動産市場、利下げ後に買い手需要が拡大=ライトムーブ

[ロンドン 19日 ロイター] - 英不動産検索サイトのライトムーブが19日発表した調査結果によると、イングランド銀行(英中央銀行)が1日に政策金利を16年ぶりの高水準から引き下げて以降、不動産市場は買い手の需要が上向いている。

ライトムーブによると、8月の買い手からの問い合わせは前年同月比19%増加。7月は同11%増だった。

同社のディレクター、ティム・バニスター氏は「利下げ以来、住宅ローン金利はまだ大幅には下がっていないが、待ちに待った最初の利下げがついに実現し、ローン金利が低下に向かったことは、住宅の買い換え心理にプラスだ」と述べた。

16日時点で金融市場は、中銀が年内に25ベーシスポイント(bp)の追加利下げを少なくとも1回、恐らくは2回実施すると織り込んだ。

ライトムーブによると、5年固定金利住宅ローンの平均金利は現在4.80%で、中銀が政策金利をピークの5.25%まで引き上げた1年前の5.82%から低下している。

7月7日から8月10日までにライトムーブに掲載された新規物件の平均売却希望価格は前月比1.5%低い36万7785ポンド(47万4663ドル)だった。

8月の売却希望価格は前年同月比では0.8%上昇。7月は0.4%上昇だった。

6月に売買契約が成立した物件の公式データによると、価格は前年同月比2.7%上昇し、2023年3月以来最大の伸びに並んだ。