棒線二次加工メーカー値上げ推進、加工賃分転嫁 道半ば

AI要約

特殊鋼棒鋼線材製品を製造する加工メーカーが価格転嫁に取り組んでいる。製品値上げは進んでいるが、加工賃分は難航している状況。

需要の停滞が続く中、適正マージンの確保が重要であり、価格重視の販売方針を継続する準備が整っている。

 磨棒鋼や冷間圧造用(CH)鋼線など特殊鋼棒鋼線材製品を製造する加工メーカーは、素材や副資材、労務費、運送費などのコスト増加を背景に加工賃含め価格転嫁に取り組んでいる。4月からの製品値上げは浸透しつつあるものの加工賃分はなお難航し、「道半ば」(大手二次加工メーカー幹部)の状況。自動車や機械関連など需要の停滞が続くが、適正マージンの確保は欠かせず、下期も価格重視の販売方針を継続する構えだ。